2009年12月23日水曜日

食事は咀嚼で美しく

食事はよく噛んですると、栄養の吸収がよく、顔の筋肉も鍛えられるようです。・・一口30回とはよくいいました。このくらいを数えていると、実際にはそれ以上結構噛めるものです。

良く噛めば栄養分の吸収もよくなり健康・美容に良いでしょう。
健康・美容・認知症予防には、食事から・・栄養の吸収から・・ということでしょう。
良く噛むと、食べ物の消化・吸収を助けるだけでなく、顎の成長発育、脳を活性化させる重要な役割も果たしています。人間は咀嚼する事で顎が発達し、発達した顎でさらに噛み砕くことで食べ物を摂取します。

食物を口にしたら、30回以上噛むように、と言われています。
今は、食材に柔らかいものが多く、調理法も手が込んできていますので、さほど噛まなくても食べられるものが多いので、とかく早飲込みしてしまいがちです。実際に数えてみると少しゆっくり噛めば30回くらい噛んでいるものです。
テレビでは料理番組が多く、そこに登場するコメンテーターは、柔らかくて食べやすいですね・・ということが多く、歯応えがあるということは、あまり耳にしません。

幼いうちから軟らかいものしか食べないでいると、顎が発達しなくなります。現代人より顎が発達していた縄文人や弥生時代の人たちは、1回の食事に行う咀嚼回数は4000回以上、鎌倉時代では約2500回で、江戸から戦前にかけて1500回~1400回に減少します。現代人はその半分以下の620回。
・・戦後間もない頃は、するめいかをよく食べました。
鰹節も鉋で削って、小さくなったをかじっていたものです。こうしたことが今になってみると顎を鍛えていたのですね。美味しかったです。

1回の食事で噛む回数
鎌倉時代 2500
江戸時代 1500
戦前   1400
現代    620

人間が1回の食事に行う咀嚼回数は概ね1500回以上が理想です。現代人の咀嚼回数が減ったのは、硬い食べ物を食べる食文化から柔らかいものを好んで食べる習慣に変化したためでしょう。
ハンバーグ、スパゲティー、フライドチキン、カレーライスなどは子どもたちの代表的な人気メニューですが、これらのようなあまり噛まずに簡単に飲み込めてしまうことができ、しかも高エネルギー、高脂肪のカタカナ主食は摂り過ぎに気をつけなければなりません。


【咀嚼することの大切さ】
①顎を発達させ歯を丈夫にする。
②噛み砕くことで消化を助ける。
③唾液の分泌を促進する。
④大脳を刺激し認知症を予防する
⑤集中力を高め、同時にストレスを緩和する

2009年12月5日土曜日

ジェネリック医薬品を有効に

美容・健康の支え、健康保険財政の赤字体質からジェネリック医薬品が推奨されてきているように思われますが。ジェネリック医薬品は安全性の確かな我が国の財産です。
我が国は少資源の国です。
物を大切にして、活かす・・・という気風が戦後の高度成長期に無くしたのでしょうか。

外国ではかなり前から、相当の比率で使われています。我が国で今頃というのは、業界の働きかけがあったようにも勘ぐれますが・・・薬効と安全性を良く理解して、定評あるジェネリック医薬品の使用を促進しましょう。

「広島県呉市 昨年7月から、後発薬に変更することで節約できる薬代を個別に知らせる「ジェネリック医薬品促進通知サービス」を開始。毎月約3000人を対象に実施し、今年3月までに通知を受けた人の約6割が後発薬に切り替え、約4400万円の削減効果があったという。」

一方では、かっての「安かろう悪かろう」のイメージから抜け切れず抵抗感を抱くケースも多いとの指摘もあります。実際私も一度使ってみましたが、その時は、値段はさほど安くなりませんでしたが。

ジェネリック医薬品の普及率(2008年):数量ベース
米国 68.6%
カナダ 65.6%
ドイツ 63.7%
英国 60.9%
フランス 39.8
スペイン 34.5
イタリア 32.8
日本 17.2(2007年度)

(産経新聞21.10.24より)

上記のように諸外国ではかなり前から使われています。

門真市は19日、国民健康保険加入者のうち生活習慣病で新薬を使用している被保険者を対象に、新薬より安価なジェネリック医薬品に切り替えた場合の治療費の差額を通知するサービスを開始すると発表した。
(産経新聞21.10.20)

≪コメント≫
価格は平均して、新薬の約半分だが、欧米に比べ、日本では後発医薬品つまりジェネリック医薬品の利用はかなり低い。
もっとも、ジェネリック医薬品の話が盛り上がってきたのは、健康保険が財政難になってきたからなのだ。背に腹は代えられないというわけだろう。
本来は、そうならなくても使えるものは使う、というのが自然ではないだろうか。
健保財政がここまで追い込まれてくるのははるか前から分かっていたと思う。自己変革できない日本の姿がここにも表れているのだ。

私たち普段の生活のなかで、何が問題か、諸国の状況はどうか・・なかなか気がつかない。新聞などで問題を知ると、その時は諸外国に比べかなり遅れている、ということがしょっちゅうだ。随時情報を得て、それでは私たちはどうしようか、と考えることができるとよいと思う。